フラッグフットボール オリンピック

フラッグフットボールの【ルール&タグラグビーとの違い】2028年ロサンゼルスオリンピック金メダルは期待できる?

2028年のアメリカロサンゼルスオリンピックにおける追加競技として正式に決定したフラッグフットボールですが、競技人口の少なさ故、日本国内においては『フラッグフットボール?なにそれ?』状態の人が多いというのが現実です。

この記事では、オリンピック候補のフラッグフットボールというスポーツがどのような競技・ルールで、どのような競技特性を持っているのか?金メダルは狙えるのか?について北海道でフラッグフットボールチームを主宰している西隈が紹介していきたいと思います。

そもそもフラッグフットボールってどんなスポーツ?起源は?

フラッグフットボール 北海道まず、フラッグフットボールという言葉に馴染みが無い方は、『フラッグフットボール』と聞いてもいまいちどのようなスポーツかピンと来ないですよね。

フラッグフットボールというスポーツは、簡単に説明すると『5人 VS 5人』のフィールドスポーツで『ボールをゴールゾーンまで運ぼうとするオフェンス』と『ゴールゾーンにボールを運ばれまいとするディフェンス』に分かれ戦います。

『戦う』と言いますが、
アメリカンフットボールやラグビーのような身体の接触は基本的に禁止で、各プレイヤーが腰につけたフラッグを取ったり取られたりすることでプレーを進めていきます。

フラッグフットボールの起源はアメリカンフットボール(通称アメフト)です。

フラッグフットボールは、この起源であるアメリカンフットボールのタックルをフラッグを取る行為に変えて、より安全性を高めた競技と言えます。(他にもルールの異なる点はありますが)

フラッグフットボールのルールを簡単に紹介!

ここまで言葉で説明してきましたが、
文字面よりも視覚で見ていただいたほうがイメージしやすいと思いますので日本フラッグフットボール協会が作られた動画を紹介したいと思います。

こちらのYoutube動画を見れば、なんとなく全体のイメージはつくかと思います。

いかがでしょうか?

動画でもメインとなっているのは小学生であるように、男女・年齢問わず誰でも楽しめるのが特徴の1つです。

日本の小学校における新学習指導要領にて体育の授業における項目の1つ(選択肢の一つ)として、フラッグフットボールが取り上げられ、全国の小学校の約1/3が体育でフラッグフットボールを取り入れられていると言われております。

アメフトとフラッグフットボールの違いは?

では、
フラッグフットボールの起源と言われているアメリカンフットボール(アメフト)とフラッグフットボールでは、どのような違いがあるのでしょうか?

細かい点を挙げると数多くの違いがあるのですが、まず大きく違う点は【人数】です。
アメリカンフットボールの場合は、11人対11人で戦いますが、フラッグフットボールの場合は5人対5人となります。

また、フィールドのサイズもアメフトの場合は約100メートル×50メートルのサイズですが、フラッグフットボールの場合は、約50メートル×25メートルとアメフトの1/4サイズと非常にコンパクトになります。

そして、
最も異なる点として挙げられるのが、アメフトはボールキャリア(ボールを持っている人)をタックルして相手の前進を止めるのに対し、フラッグフットボールは、腰に付けたフラッグを取ることでプレーの前進を止めます。つまり、身体的な接触が必要ありません。

また、少し細かい点について言及するとアメフトの場合は、『キックオフ・フィールドゴール・パント』とキックシーンがありますが、フラッグフットボールには【ボールを蹴る】というシーン/概念がありません。

少しわかりにくくなってしまったかもしれませんが、アメフトとフラッグフットボールの違いを簡単に説明すると【人数・フィールド・接触の有無】ということになります。

タグラグビーとフラッグフットボールの違いは?

フラッグフットボール 北海道続いては、フラッグフットボールとよく同列で扱われる『タグラグビー』との違いを見ていきたいと思います。

まず、タグラグビーもフラッグフットボールも楕円(だえん)のボールを使う点では同じです。これが同じ競技だと思われる大きな要因だと思います。プレイヤーであればボールの違いは一目瞭然ですが、関わったことがない人からすると、どっちも同じボールに見えるようです。また、これはフラッグフットボールプレイヤーからすると少し残念なことですが、フラッグフットボールのボールを見せると多くの人が「何それ?ラグビーボール?」と【ラグビー】という名称が飛び出してきます。

2024年の日本国内においてはアメフト/フラッグフットボールよりもラグビーの方がメジャーであることを如実に表していますよね。。。笑

話はそれましたが、タグラグビーとフラッグフットボールの大きな違いは、2点挙げられます。

1点目は、『前にボールを投げられるか否か』

フラッグフットボールの場合は、前にボールを投げて(パス)ゴールに向かって進んでいきますが、タグラグビーの場合は、前にボールを投げることができません。投げることができるのは後ろだけになります。(フラッグフットボールは、前にも後ろにも投げられます)

2点目は、『プレーが流動的か断続的か』

流動的というのは、タグラグビーを表現しています。イメージとしてはサッカーやバスケットボールと似ています。決められた時間の中で動き続け、ゴールを決めたり・ファールが発生したり・サイドラインを割らない限りプレーは続き、攻守も自由に入れ替わります。

一方で、断続的というのはフラッグフットボールを表現しています。1プレー1プレープレーが止まり、プレー毎に作戦会議(通称:ハドル)を行い、次にどのようなプレーを行うかを決めます。イメージとしてフラッグフットボールは野球に近いところがあります。

また、フラッグフットボールは攻撃する回数が決められていて、攻撃回数の中でゴールまでボールを持っていくか、止められるかをすると攻守が交代します。

2028年のアメリカロサンゼルスオリンピックで日本は金メダル取れるのか?

フラッグフットボール 北海道さて、2028年アメリカロサンゼルスオリンピックにフラッグフットボールが採用されるか否かはまだ確定していませんが、仮にオリンピックに正式競技として決定した場合、日本代表は金メダルを獲得することができるのでしょうか?

結論から言いますと、『非常に厳しい』というのが本音になります。

フラッグフットボールの起源はアメリカンフットボールとお話ししたように、フラッグフットボールの本場は、アメリカです。

アメリカにはNFLというアメリカ4大スポーツの中でも最も人気があると言われているプロスポーツがありますが、そのNFL選手や元NFL選手がフラッグフットボールのアメリカ代表に選ばれるようであれば、日本が太刀打ちすることはできないでしょう。

Youtubeなどの動画を見る限りですが、驚くほど球際の強さ光っています。

では、日本が全く歯が立たないのか?と言われるとそうでもないかもしれません。
やはり日本の持ち味は体格やスピードではなく緻密さにあるかと思います。

そういった意味では、
緻密で正確なショートパスをタイミング・リズムよく、成功率高く決めていければ勝機はゼロではないと思います。

フラッグフットボールは、アメリカンフットボールと違い基本的には身体的なコンタクトがありません。そういった意味でも体格に差がある日本でもアメリカやメキシコをはじめとする諸外国に引けを取らない戦いができる可能性があります。

現に、
U-15やU-17の世界大会において、日本代表は銀メダル?の2位になっていたり(1位はアメリカ)と、将来的な可能性は感じることができます。

ということで、
アメリカがどこまで本気で向かってくるか?という点もありますが、男子・女子ともに金メダルは難しいかもしれませんが、銀メダル・銅メダルという2位・3位には絡める可能性があります。

2023年9月ころには2028年ロサンゼルスオリンピックの追加種目が決定するのでは?と言われていますから、そこでフラッグフットボールが正式に採用されることが発表され、日本国内においてもフラッグフットボールというスポーツが多くの人に認知され、子どもを始めとした多くの日本人にフラッグフットボールをプレーしてもらえるようになると良いなぁ~と思っています。(フラッグフットボールがロサンゼルスオリンピックの追加種目としての正式に決定しました!!)

北海道でフラッグフットボールをやりたくなったら是非『道北スポーツLab RUYKERS(ルイカーズ)』へご連絡ください!